慰謝料相談ドットコム > 慰謝料請求事例ブログ > 不倫した夫だけではなく、不倫相手にも慰謝料請求をできた事例
夫の浮気が発覚して慰謝料を請求する場合に、まず決めるのは離婚するのかどうかです。離婚する場合は、浮気相手と配偶者、両方に慰謝料を請求することができます。離婚しない場合も配偶者に請求はできますが、家計は一つという考えがありますから、家庭内でお金が移動しただけになってしまいます。心を決めたら、次は証拠集めです。写真、領収書など客観的な証拠を揃えましょう。
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相談者は結婚14年目を迎えた女性。度々浮気を繰り返す夫に愛想をつかしていましたが、夫の希望で専業主婦をしていたため収入がなく、離婚を躊躇されていました。
夫と浮気相手の両方に慰謝料をしても、すぐに離婚しないのであれば夫から獲得する慰謝料には意味がありません。そこで浮気相手に全額の慰謝料を請求し、その後で離婚準備を進めることにしました。
不倫の慰謝料は、それが原因で離婚に至った場合の方が高額を獲得できますが、無収入ですぐに離婚してしまうと、たとえまとまった慰謝料を手にしていてもすぐに底をついてしまう可能性があります。目先の慰謝料よりも生活基盤を築くことを重視した相談者様は、浮気相手から150万円の慰謝料を獲得したあと、仕事を得て無事に離婚。しっかりと養育費や財産分与も獲得できました。
結婚直後から、度々外泊をしていた夫のことを不審に思っていた相談者様。探偵を雇ってみると、仕事と偽って実は浮気をしていました。しかも相手は元交際相手で、婚約期間中から交際を続けていたことも発覚。
婚姻期間は半年。すぐに離婚することを決意されました。
相談者様は安定した収入があり子どももいなかったので、離婚して浮気相手と夫の両方に慰謝料を請求することにしました。
浮気の慰謝料は、婚姻期間が長いほど高額になります。相談者様は婚姻期間が半年と短かったのですが、幸い、証拠は山ほど揃っていました。
夫と浮気相手、両方にしっかりとした証拠を突きつけたことで、双方から150万円ずつと相場よりも高額の慰謝料を獲得できました。
婚姻期間は20年。ある日、自宅に無言電話がかかってきたり、相談者様のフェイスブックに悪意のあるコメントが付けられたりするようになったそうです。フェイスブックはすぐに公開範囲を狭くして対処したのですが、無言電話はどんどんエスカレート。マンションの集合郵便受けに生ゴミや画鋲が入れられたことから、マンション管理会社に頼んで防犯カメラを確認すると、犯人の姿がしっかり映っていたそうです。
それは夫の浮気相手。夫の会社に5年勤めている同僚でした。夫はすぐに浮気を認めて謝罪。反省し、やり直したいと懇願したため、相談者様は離婚を踏みとどまりました。
夫とは再構築することにしたので、慰謝料は浮気相手だけに請求しました。請求額は200万円。浮気相手の女性は会社の同僚で5年も勤めているのですから、当然自分の交際相手が既婚者だということは知っていたものとみなされます。
離婚に至った場合と比べると、再構築する場合は浮気の慰謝料はやや低くなります。しかし、浮気の慰謝料150万円に加え、嫌がらせに対する慰謝料50万円をプラスして請求。嫌がらせの証拠はすべて揃っていましたので、請求額を満額獲得することができました。
夫に不倫されて離婚に至った場合には、夫の不倫相手に慰謝料の請求ができます。浮気前には夫婦関係が円満だった、浮気をして夫婦関係が破綻した場合も同様です。
慰謝料の額や、実際に請求が可能か否かは、浮気前の夫婦関係や浮気相手の妊娠出産、婚姻関係の期間、浮気の回数などの諸条件が考慮されます。