慰謝料相談ドットコム > 慰謝料請求事例ブログ > きちんと適正な順序を踏んで、協議離婚がスムーズに成立した事例
離婚をする原因は様々ですが、原因を作った当人は当然法律のことに無知で、しかもそのご自身が現状を把握していないことがほとんどです。協議離婚をスムーズに進めるには、現状把握と今後の生活をどうしていくか、財産分与や養育費・慰謝料などをしっかりと計算することが大切です。ここでは3つのケースからスムーズな協議離婚が成立した事例をご紹介いたします。
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共働きで家事を分担していたという相談者。夫の仕事の多忙さから育児は全て相談者任せ。妻という立場のため育児は妻の仕事だと完全に押し付けられてしまい、共働きで同じくらいの収入であることから不平等さを感じ、離婚を決意。お互い時間もなく忙しいのでできるだけ話し合いで解決したい。
親権は母が取ることを前提に、離婚後の生活費を算出、妻の所得から適正な生活レベルを保てるよう、養育費についても考えるよう指示をしました。これらをきちんと揃えたことで夫との話し合いもスムーズに進み、話し合いでの協議離婚が成立しました。
年が離れている夫とは価値観が全く合わず、モラハラの連続。人間性を全否定されてしまっているため、全く話を聞いてもらえない状況だという相談者。調停や裁判での離婚は望んでおらず、話し合いでなんとか離婚したいとのご要望でした。
弁護士が代理人として、生活費や養育費、慰謝料請求について、夫へ丁寧に話を重ねました。その結果、妻である相談者様の話から、モラハラを行っていたことに全く自覚がなく、そのことで慰謝料を請求される可能性が高いことを伝えたところ、スムーズな離婚が成立しました。本人同士で話がまとまらない場合は、代理人を立てることが、離婚成立まで最短の道をたどることが可能です。
生活費はきちんと入れていたが、ギャンブル癖があり借金がどんどん膨らんでいる夫を持つ相談者。借金がある状態で離婚した場合、自分にも被害が及ぶのではないかと不安を抱えていたそう。将来を考えて離婚を決意されました。
共同生活の中での負債は基本的に夫に支払い義務があるため、住宅ローンなどの借金でも、妻側に負債がくることはありません。今回の場合、ギャンブルで夫自身が作ってしまった借金なので、当然負債の財産分与にも値しません。そのため借金があっても離婚は可能。相談者様から話しづらいとのことでしたので、弁護士が代理人として、夫側に説明し離婚にご納得いただきました。
お子様がいらっしゃらなかったため、養育費はありませんでしたが、一定期間(妻側が就業するまでの期間)の生活費の支払いや、財産分与、年金分与などを記載した離婚公正証書を作成し、両者に確認をとっていただいた上で、代理人として手続きを進めました。
感情に任せての離婚はとてもリスクが高く、離婚後の生活が保障されません。現在の生活費はどれくらいかかっているのか、年金は婚姻後から何年支払われているのか、財産はどれくらいあるのかを把握した上で、離婚を切り出し話し合いましょう。話し合いでの離婚が成立したら、離婚届を出す前に、必ず離婚公正証書を作成し、公証人役場へ提出しましょう。