慰謝料相談ドットコム > 慰謝料請求事例ブログ > 有利に離婚するコツは?賢く離婚した3つの事例
離婚後に晴れ晴れと再スタートを切るためには、三つのポイントがあります。離婚準備は、離婚を切り出してからでは遅いです。離婚を決めても相手には気取られないようにしてしっかり準備を進め、それから離婚を告げましょう。賢く離婚するポイント、事例を紹介します。
目次
離婚する時に気をつけることは、次の3つのポイント。
浮気やDVなど相手に問題があって別れる場合、慰謝料にばかり目がいきますが、慰謝料は最高額がとれたとしてもせいぜい200万円です。本当に大事なのは、財産分与です。 慰謝料で100万円とれたって、その裏で共有財産を500万隠されているかもしれません。相手は逆に心の中で舌を出しているでしょう。 あらかじめ、家庭内の財産を把握できる状態にして、情報が自分に集まるようにしておきましょう。また、離婚を告げたあとは、勝手にお金を引き出されたりしないよう、まとまった財産を自分が管理するようにします。
慰謝料請求するには、証拠が何よりも大事です。シラを切って逃げられないようにするために、証拠の収集を行なっておきましょう。 離婚事由となるのは、不貞行為、DV、別居など様々ですが、いずれも物的証拠が重要です。確たる証拠が用意できない場合は、日記なども有効なのでつけておきましょう。意外と、日記はあとから書くことができないものです。適当に捏造できると思っても、おそらく一ヶ月分も用意することはできないと思います。離婚を決めてからでも遅くないので、つけるようにしましょう。
子の親権を得たいなら、主に自分が子育てをしているという実績を作っておくことが大切です。親権の決定は、現在子どもを監護している者がどちらかという環境を重視して決定されるためです。 ですから、子を置いて自分だけ出て行くというのはもっともやってはいけないことです。別居したまま離婚まで話が進むと、現在の環境を重視して、子と同居している側が親権を得ることになってしまいます。
結婚後、態度が急変して暴力を振るうようになった夫。数年におよぶ恐怖のせいで洗脳状態であり、耐えるだけの日々でしたが、勇気を振り絞って当事務所に相談にいらっしゃいました。 夫は妻への執着が異常で束縛が激しく、メールも通話記録もチェックされ、勝手に出かけることもままならないという状態でした。
まずは今すぐシェルターなどに避難するべきかどうかについて、お話ししました。DV夫から離婚する時には二つのパターンがあります。一つは別居して夫婦関係の破綻という実績を作ってから離婚する方法。シェルターへの保護記録はそれ自体が離婚を有利に進めてくれます。 もう一つは、証拠を集めて離婚請求する方法です。 相談者様の場合、大怪我をするような暴力よりも精神的な攻撃の方が多く、子どもをシェルターに連れていって学校生活に影響が出るのが心配だということで、後者を選ぶことになりました。 日々、録音や撮影に奮闘していただき、日記もつけてもらいました。離婚協議は難航しましたが、調停となって調停員にさとされ、ようやく離婚に同意させることができました。
浮気を繰り返す夫に愛想がつきていた相談者様。夫の浮気はそれが通常営業で、恋人は何人もいるのでもはやわけがわからない、慰謝料はどうでもいいとのことでした。その代わり、財産分与はしっかり等分もらいたい。夫は開業医で、資産は相当にあるはずとのことでした。 ところが困ったことに、お金の管理はすべて夫がしており、把握ができないとのことでした。
財産を吐き出させるのは実は至難の技です。日頃から、配偶者にお金を触らせないように隠している人というのは、用心深くて人を信用しない人なのです。 急に妻が「我が家の財産いくらあるの?どこに?通帳は何冊あるのかしら」なんて聞いてきたら、怪しんで隠してしまいます。気取られないうちに、こっそり動くのがポイントです。 単純な話ですが、していただいたのは家探しです。夫の私室をしっかり探してもらい、通帳の金額は把握できました。全ページコピーをとりました。 有価証券や土地の類も、書類を漁って見つけることができました。なんと机の中に現金200万円まで。 このほかに、養老保険やプラチナ投資なども見つかりました。投資信託も行なっているようですが、それは証書が見つかりませんでした。 それでも、総額8,000万円ほどの資産があることがわかりました。財産分与では、財産形成への妻の貢献度が低く等分にはなりませんでしたが、3,000万円を手に離婚することができました。
離婚時に揉めるのは、親権とお金です。離婚を決意したら、その日から準備を着々と進めましょう。準備できてから離婚を請求します。離婚なんて青天の霹靂という相手は、今から証拠や財産を隠すことはできませんから、圧倒的に不利です。感情的にすぐに離婚を口にしたり、離婚したいあまり相手の条件を飲んでしまわないように注意しましょう。