慰謝料相談ドットコム > 慰謝料請求事例ブログ > 浮気の決定的な証拠が集まらなくても、慰謝料請求できた事例
配偶者の浮気を理由に、配偶者や浮気相手に慰謝料請求するなら、何よりも大切なのは客観的な証拠です。これがなければ浮気自体を否定されてしまい、逆に名誉毀損で訴えられる可能性もあります。しかし、証拠集めが不十分だからと言って諦めないでください。決定的な証拠がなくても慰謝料請求できた事例をご紹介します。
目次
浮気、不貞とは、肉体関係があることを指します。
キスをしていた、「愛しているよ」などのメール、自動車の助手席に知らない女の口紅が落ちていた…程度では浮気の証拠とはなりません。必要なのは肉体関係を証明するものですので、一番確かなのは二人の性行為を写したビデオや写真です。
これを撮影するのは、自宅が浮気現場でない限り常識的に考えて無理ですが、次のようなものがあれば肉体関係があった証拠として扱われます。
決定的な証拠が揃わない場合も、小さな証拠の積み重ねで慰謝料請求できることがあります。以下事例をご紹介します。
夫が浮気をしているようだが、どれも状況証拠であり確たる証拠がないとのことでした。スマホやPCにはロックがかかっており、何も掴めない。しかし、泊まりで出張だと言いながら実は出社していたり、会社で徹夜していると言いつつ無断外泊しており(いずれも会社に電話して確認)、浮気は確実のようでした。
細かく記憶を辿ってもらうと、出張が増えたあたりから様子がおかしいとのことで職場の同僚との浮気が疑われました。相談者はもともと夫と同じ会社に勤めていたので、かつての同僚に連絡をとり、協力者を探しました。すると、浮気の事実を知っている夫の友人から、証言が得られました。この証言を元に、協議で慰謝料請求ができ、浮気相手から150万円の慰謝料を獲得できました。
妻がLINEで男と「離婚するまで待って欲しい」というやり取りをしており浮気は間違いないとのこと。浮気相手と会う頻度が低いのか、夫に怪しまれていることに妻が感づいたのか、探偵を雇ったがホテルに入る写真などは撮れなかった。LINEの画面はすべて撮影済みだが、証拠が不十分かという相談でした。
引き続き探偵に依頼すればいずれ尻尾を出すものと思われますが、探偵に浮気調査を依頼すると一日ごとにお金がかかりますから高額出費となります。決定的な証拠ではなく、状況証拠を積み上げることにしました。
肉体関係を裏付けるようなあからさまなやりとりがされていなくても、「離婚するまで待って欲しい」など、交際していることが明らかで肉体関係の有無も推定される内容なら、LINEの画面は証拠になります。
また、クレジットカードの履歴から、妻が平日に遊園地や映画館などに度々行っていることが判明。これらの小さな証拠を沢山集めて慰謝料請求したところ、妻がすぐに観念したので無事に離婚、慰謝料獲得ができました。
妊娠直後より冷たくなり、セックスレスになった夫。夫の様子から、どうやら交際している女性がいる。有利に離婚したいが証拠が一切ないとのことでした。
慰謝料は請求したいが、いずれにしても早急に離婚はしたいとのことでした。周囲を徹底的に洗ってもらいましたが本当に証拠が出ないので、離婚について話し合いを始めてもらいました。その際に、音声を録音してもらいました。いわゆる「カマをかけた」わけですが、妻が浮気を知っていると話すと、動揺して簡単に自白の音声を取ることができました。これを盾に慰謝料を請求し、夫から200万円の慰謝料を獲得しました。
浮気を問いただしてしまうと、相手は身構えて証拠を徹底的に消そうとします。一度それを口に出した後で証拠を集めるのは難しくなりますから、決定的な証拠が得られるまで泳がせるのが大事です。しかし、一刻も早く離婚したい、辛い時間を終わらせたいという場合は、少ない証拠でも踏み切った方が良いかもしれません。今持っている情報が浮気の証拠となるかわからない場合は、弁護士に相談してアドバイスを受けることをおすすめします。